Home > 詩 > 終夏
終夏
finale
今夜も狂人のように帰っていくよ
まるで死に向かうように
まるで死に向かうように
おや クーラーが呻きをあげている
まるで死を愛すように
まるで死を愛すように
今夜は少し静かだなあ
耳を貸してご覧なさい
しかし死を知らぬ若さは
未熟の名で呼ばれるのだろう
明日になればきっと泣ける
それまでは甘美な空想でいて
文字の上では死はいくらでも美しくいられるから
嫌な臭いもなく ぬめぬめともせず
曖昧な世渡りにいくらか失望して
明日も変わらず狂人のように歩くのだ
まるで
死に向かうように
(2006.09.20)
Home > 詩 > 終夏
Copyright (C)2006 Nathalie, my sweet darling. All rights reserved.